WHO(世界保健機関)が「地球規模で拡大しつつある薬剤耐性菌について警告」。英国でも「多剤耐性菌の蔓延と有効な抗菌薬の枯渇の中で、人類は医療の『暗黒時代』に逆戻りしつつあると警告」。米国でさえ「米国政府は薬剤耐性菌問題を克服するために、大統領令によるアクションプランを発表」しています。
以下のように日本国内の畜産業界でも薬剤は恒常的に使用されています。ようやく内閣官房・農林水産省・厚生労働省も抗生物質の取扱いについて注意喚起がはじまったところです
国産や輸入の鶏肉の半数から抗生物質(抗菌薬)が効かない薬剤耐性菌が検出されたことが、厚生労働省研査で31日、分かった。健康な人なら食べても影響はないが、免疫力が落ちた病人や高齢者らの体内に入って感染すると、抗菌薬による治療が難しくなる恐れがある。抗菌薬は家畜の成長促進目的で使われることがある。食肉検査所などで約550検体を調べ、全体の49%から耐性菌が見つかった。
一般の飼育では抗生物質をあらかじめ飼料に混ぜ合わせて、一律に定期的に使用されています。ホルモン剤を使用しなくても肉の量が増えることも知られているのでこれが使用の一因ともなっています。人間も抗生物質の影響で肥満が増えているなどの発表もあります。